2013年12月9日(月)
2012年度に引き続き、今年度もオープンデータ・シンポジウムを開催します。
オープンデータを取り巻く状況としては、2012年7月の「電子行政オープンデータ戦略」(IT総合戦略本部)の決定以降、国、地方公共団体等において様々な取組みが行われてきたところですが、2012年12月に開催したシンポジウム以降、国内外でオープンデータに関する様々な動きが更に活発化しています。
国内では、2013年6月14日に、新しいIT戦略である「世界最先端 IT 国家創造宣言」が閣議決定されましたが、この中でオープンデータの推進が、重要テーマのひとつとして挙げられており、「2015年度末には、他の先進国と同水準の公開内容を実現する」こととされています。
また、民間やNGOにおいては、2013年11月2日に一般社団法人CODE for JAPANが設立されるなど、オープンデータ活用に向けた動きも活発になっています。
一方、海外に目を向けると、2013年6月19日に、ロック・アーン(英国)で開催されたG8サミットにおいて、政府保有データの原則公開など、5つの原則を盛り込んだ「オープンデータ憲章」が合意されました。我が国を含む各国は、2013年10月に2015年末までの行動計画を公開し、これに基づき施策を進めています。
また、農業保険分野におけるオープンデータ活用ビジネスとして注目されるThe Climate Corporation社が、monsanto社に11億ドルで買収されるなど、オープンデータを取り巻くビジネスも動き出しつつあります。
今回のシンポジウムでは、以上のような状況を踏まえ、オープンデータの意義や可能性について広く周知を行い、我が国におけるオープンデータを更に推進することを目的に、国内におけるオープンデータの最新動向を紹介するとともに、オープンデータの取組みで世界の先頭集団を走る英国政府において、データポータルサイトdata.gov.ukの立ち上げなどに参画し、現在はODI(The Open Data Institute)のメンバーシップ・プログラム・マネジャーとしても活躍するRichard Stirling* 氏をお招きし、海外の最新動向を伺い、2015年度末における世界最高水準のオープンデータの実現に向けて我が国が今後取るべき施策について、ディスカッションを行います。
* : 当初基調講演①を予定していたAndrew Stott 氏急病により、基調講演①と鼎談は Richard Stirling 氏に変更になりました。
2013年12月9日(月) 13:30〜17:00
東京都文京区本郷7丁目3-1 東京大学・本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センターB2
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